
劇場には、二つ、扉があると思います。
一つ目は、受付のあと、客席へ入る扉。
その扉をくぐって客席に座り、開演の時刻。
たとえば音楽が大きくなって照明が落ち、
客席も舞台も真っ暗になります。
暗闇。
二つ目の扉が、その暗闇の中にあります。
その扉は、
時に昔見た夢の世界への入り口であったり、
地獄の淵への螺旋階段であったり。
見たこともない国の城門であったり、
誰かの目から覗いた世界であったり、
もしかしたらついさっき出てきた自分の家の玄関かもしれない。
国境を越え時代を越え思考を越え、どこにでも通じる扉。
そしてその世界で出会う人も、出来事も、自分自身もまた未知のものです。
その扉が開いた瞬間、もう何が起きても不思議ではない。
客席と世界を繋ぐ扉が開く。
舞台にいても客席にいても、その瞬間が最高に好きです。
さて、前回の公演で、台詞の中にうっかり
「栄養失調気味」などと書かれているのを発見したがために、
それに沿うべく食欲との激闘の日々でした。
次回もどうやら、体を鍛えなくてはならないようです。
きっと本番までに男性陣は全員逞しく、
女性陣は美しく…なっている…はずです…きっと。
皆様の心を揺さ振るべく、心身共に磨きをかけて、
二番目の扉の奥でお待ちしています!!